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【社長のつぶやき】日々の違和感を見逃すな
4月の初旬に川崎市の製鉄所で
とても残念なクレーン事故がありました。
同業者として今回の事故を受けて
あらためて現場のあり方を
考えさせられました。
なぜなら今回の事故に限らず
ほとんどの事故は防ぐことが
できるからです。
事故が起きる現場で共通して言えるのは
「未知・未経験・不可視」条件の中で
起きるということです。
現場ではマニュアル(作業手順書)は
当然整備されていたはずですが、
それでも事故は防げなかった。
この事実が示しているのは、
マニュアルがあることと、安全であることは
決してイコールではないという現実です。
私たち京浜マリンの現場でも
同じことが言えます。
マニュアルは必ず作成しますが、
その内容が本当に現場のリスクを
捉えきれているかは別問題です。
特に「初めての工法(未知)、
経験の少ない作業(未経験)、
構造が見えない箇所(不可視)」などでは、
マニュアルそのものが不完全である前提で
考える必要があります。
だからこそ大事なのは、
「マニュアル通りやっているから大丈夫」と
思い込むことではなく、
「マニュアルに書かれていない危険はないか」を
一人ひとりが現場で考え続けることです。
違和感があれば止める。
わからなければ相談する。
そして必要であれば、その場でマニュアルを見直す。
この行動ができるかどうかが、
事故を防げるかどうかの分かれ道になります。
会社としても止める判断や見直す判断は
前向きに評価すべき行動です。
それは現場を守る行動であり、
大切な仲間を守る行動でもあります。
この考え方は日常にも通じます。
例えば、初めての場所に車で向かうとき、
ナビ通りに走れば目的地には着きます。
しかし、工事や天候、見通しの悪い交差点など、
その場その場の危険まではナビは教えてくれません。
そのときに「ナビ通りだから大丈夫」と進むのか、
「何かおかしい」と感じて減速や停止ができるのか。
この判断一つで結果は大きく変わります。
一人ひとりが最後の砦です。
日々の小さな違和感を見逃さないことが
大きな事故を防ぐ力になります。
今回の事故を決して他人事にせず、
自分たちの現場に置き換えて考え、
無事故を積み上げていきましょう。