NEWS

【社長のつぶやき】企業価値を高める人材投資

2025/11/03

働き方改革の波は、建設業・造船業にも
押し寄せています。

働き方改革は、その名の通り
なかなかの改革で
これまで当たり前にやっていた
(もちろん、必要に応じてですが)
残業や休日出勤がほとんど
なくなってしまい、
これをポジティブな変化と
手放しに喜べないのが現実です。

さすがにブラックな働き方は
よくありませんが
完全なるホワイトというのもまた不自然で
グレーの中で濃淡があるくらいが
自然だと思うんですけどね。

現に、京浜マリンでも
働き方改革に対して、どこまで
準じるべきか悩んでいます。

それはどういうことかというと
京浜マリンに限らず、建設業・造船業であれば
職人の技術力というものが会社の価値に
直結するので、技術を習得するための時間が
十分に取れないことは致命的なのです。

これまでは残業をしたり、休みの日も
現場に出たりして、
業務の中で先輩の背中を見ながら、
どんどん学んできたところを
今は限られた時間の中で少しずつしか
技術を習得できなくなって
しまったのです。

加えて、国がそのような働き方を
推奨しているので、昨今では
ひと昔前のような突貫工事が
ほとんどなく、工期的にも余裕があるので
なんだか現場がのんびりと
しているんですよね。

しかし、これでは創業以来続いてきた
社の精神である技魂(技術に魂を込める)が
失われていってしまいます。
技術者であるからには、上を目指して
なんぼではないでしょうか。

そのような状況の中で、僕が今考えているのは
「定時の中で技術を習得するための学びの時間を
確保し、その時間は業務時間としてカウントする」
ことです。

さらに自社の研修所を用意し、
練習に使う機材を購入し
学びに集中できる環境を整えます。

はっきり言って、これは思いっきり投資です。
僕は無謀な賭けをしているわけではありません。
社長としては代々受け継がれてきた
高い技術力こそが会社の価値だと信じ、
そこはなんとしてでも死守するところだと
思っているからこその決断です。

まだアイディア段階ではありますが
制度に振り回されず、自分たちが
信じていること、つまり高い技術力を
提供し続けることを
真っすぐにやり続けていたら
きっとお客様も価値をわかってくれるはず。

「京浜マリンの職人は他とは違うよね。
日本一、いや、世界一だよね!」
って言われたら嬉しくないですか。

< 前の記事