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【社長のつぶやき】先代から受け継いだバトン
皆さんお気付きですか?
京浜マリン本社の敷地内には
今まさにバトンを受け取るべく
右手を後方に伸ばしている
少年の銅像があります。
その名も、
「未来につなぐバトンタッチ像」
この銅像は京浜マリンの創業者であり
僕の祖父でもある瀬戸乙松が
昭和39年に自分の母校である
石川県羽咋郡の西浦小学校に
寄贈したものなんです。
昭和39年ですよ!皆さん生まれてますか?
(もちろん僕はまだ生まれていません。)
しかし歳月は流れ、西浦小学校は
教育機関の統廃合により
閉校の運びとなったので
創業の地である本社へ
移設したというわけです。
石川県能登から横浜まで
わざわざ運んだのには、
「創業者の想いの詰まったものだから
いつまでも大切にしたい」という理由も
もちろんありますが、単純にこの銅像の
「バトンタッチをしている」という構図が
気に入っているんですよね。
現に自分は京浜マリンの3代目として
まさに祖父から父、父から自分へと
バトンタッチをしてきたわけですが
事業承継という意味以外でも、
バトンタッチというのは、とても
可能性のある、開かれた行為だと
思っています。
どういうことかと言うと
バトンタッチをするものがなんであれ、
先へ先へと繋げるという行為によって
関係性が完結しないところが
いいですよね。
自分で終わらせずに、次の人に想いを乗せて、
「後はお前に託す!」って渡すんですよ。
もちろん、バトンを渡すまでは
全力疾走です。
少しでも次の人の負担が少ないように
そこは頑張っちゃいますよ。
バトンタッチは次の人への
信頼がないとできないですし
自分の手から離すのも
勇気がいることです。
でも、事業にしても想いにしても
次に渡さない限り存続しないですからね。
これに似た話として、ペイフォワードという
考えがあるそうです。
ペイフォワードは、正確に言うとPay it forward。
自分が受けた善意をその人に返すのではなく、
他の誰かに渡すことで善意の連鎖を生み出すと言う
考え方のことです。
(余談ですが、その昔「ペイフォワード」という
映画もありましたね。天才子役のオスメント君の
黄金期の映画です。誰かこの話わかるかな。)
そう、つまり、想いは次へ繋いで
「育てる」ことが大事。
そのようにして、良いエネルギーが回って
社会全体が機能すればいいなって、
本気で思っています。
なんだか壮大なことを
言ってしまいましたが、
そう難しいことではない気がしませんか。
ま、話は長くなりましたが
とにかくあの銅像には、このような
僕の想いが込められていると
知っていただければ嬉しいなと
思いました。